RC造とは、鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete)の略で、建築構造の一つです。鉄筋コンクリートとは、コンクリートの内部に鉄筋をいれることで強度を高めたものです。鉄筋は引張力に強いけれども錆びやすく耐火性も低く、コンクリートは圧縮力に強いけれども引張力に弱いという特性を持ちます。単体では構造体に使うことができませんが、2つの素材を組み合わせることで、それぞれの弱点を補完し合っています。RC造は、耐震性や耐震性、耐火性、遮音性に優れ、重量が比較的重いため、学校・市役所など公共の建物、ビルやマンションに多く採用されています。
建物の代表的な工法には、RC造の他にも木造・鉄骨造があります。それぞれの工法には長所短所がありますが、
RC造には「家の資産価値を減衰させない」という大きなメリットがあります。
法律で定められた建物の法定耐用年数は木造は22年、鉄骨造は34年はとされています。RC造は鉄筋とコンクリートを組み合わせることで建物全体の強度を高められるため、法定耐用年数は47年。木造の2倍以上です。100年以上持つ建物も少なくなく、大阪市内には大正時代に建築されたレトロビル(大阪市中央公会堂:大正7年、船場ビルディング:大正14年 等)が数多く現存しています。RC住宅は他の構造に比べて大規模な修繕を入れることなく、長く住まうことができます。
RC造は、圧縮に強いコンクリートと、引張力に強い鉄筋の両方の特徴を兼ね備えています。そのため、住宅にかかる様々な力に対して非常に高い強度を持っています。地震だけではなく、ときに地震そのものより大きな被害をもたらす、火災や津波といった二次災害に対しても有効な構造です。
木材は約260℃で発火点に達し、鉄骨は540℃で変形を始め、900℃で崩壊するといわれています。しかし、鉄筋コンクリートは1000℃の熱に2時間近くの耐久性を維持することができるので、倒壊までの時間が圧倒的に長いと言えます。
外部で火災が発生した場合、屋外の外壁温度は1000℃近くにまで上昇します。その場合、木材や鉄骨は燃焼によって強度が低下しますが、RC造は、強度も低下しないと言われています。
気密性が高いほど遮音性能は優れています。
鉄筋コンクリート造の壁・床は、コンクリートを隙間なく流し込んでいるので、木造や鉄骨造の壁材よりも気密性が高い構造となります。さらに材料としても、壁や床などの遮音性能を表す数値であるD値はRC造の方が遮音性が高いということを示しています。材料の厚みや周波数によって異なりますが、目安としてRC壁はD-50程度、木造壁でD-35程度といわれます。木造壁だと隣の部屋の会話がよく聞こえるのに対して、RC壁は誰かが喋っているのがわかる程度です。
RC住宅の特長の一つとして、間取りの変更が可能でリノベーションしやすいことも挙げられます。通常、木造住宅だと壊せない壁や除けない柱があるため、思い通りの間取りに変更することは難しいです。しかしRC住宅だと、ライフシーンに合わせて住まいの形を変えられることは「住みやすい家」という価値を形成する要素と言えます。
進和建設工業は30年以上賃貸マンションや高齢者施設、病院、保育所といったRC造の建物建築を行ってきました。
進和工業はこのRC住宅を設計から施工まで一貫して行い、建築棟数455棟以上の実績を誇ります。長く安心して住まうことのできるRC住宅。進和建設工業はRCの構造物としての安全性の高さのみならず、長く暮らしても飽きのこないデザインをご提案させていただくことで、RC造の特長を最大限に活かした家づくりを実現いたします。
これからの住宅には「創エネ環境」という考え方が求められます。
建物自体を省エネ化させ、太陽光発電による創エネで、年間のエネルギー消費量の収支をゼロにする住宅のことを
「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZHE)」と言います。ZHEに必要な要素には以下の5点が挙げられます。
RC造は建物の構造の面からみてもZEHに向いた構造だと言えます。私たちは未来を先取りした「ゼロ」エネルギー住宅で快適で環境や家計にもやさしい暮らしを推進します。